8月3日(火)10時~12時 岸和田市福祉総合センターにて開催しました。
どこの家庭でも起こりうる児童虐待。
児童虐待は決して遠い世界の問題ではありません。
もしも身近で児童虐待が起こったら・・・?
地域の私たちに何ができるのか・・・考える場にしたいと思います。
参加人数は少なかったですが、地域の子育て支援センターの先生や子育て中のママさんたちも参加してくださり、とても有意義な時間となりました。
前半は、「やさしい花」のDVDをみなさんとで鑑賞し、その後はプチワークをしました。NHK「やさしい花」は、わが子に手をあげてしまう若い母親とその親子に手を差し伸べる一人の女性の物語です。隣人として何ができるのかを深く考えさせられるドラマです。
テーマ①「もしも私が、優花さんだったら・・・」ポストイットに書き発表
・誰かに頼ると思います。
・近所の人には自らは相談できない。
・周りに子どもがいると余計話しがしにくい。
・優花さんのように自分でがんばれるところまで、がんばってしまうかも・・・
・だれか助けてほしい、でも必要以上に手を出してほしくない。
・外に出て、人と話をしたい。
・何をしたらいいのか分からない。
テーマ②「もしも私が、優花さんの隣に住んでいたら・・・」
・「体調どう?しんどかったらなんでも言ってね」と声をかける・・・まず話しやすい関係に・・・
・助けてあげたいけれど、どう声かければいいのか難しいと思います。でもチャンスがあれば少しでも力になりたいと思います。
・一言二言だけでも何か話をしてくれないか、迷惑でなければ(自分のあいても)負担にならない範囲で、何かをしてあげたい。
・元気に挨拶はするが、声をかえたり、代わりにお世話をするようなことはできないと思います。
・外に出されていたり、明らかな虐待がみられたら児童相談所に連絡する。
・あいさつはする程度で、インターフォンは押せない。
後半はホームスタートの説明とビジター養成講座の説明。
熊取でホームスタートを10年前からされているオーガナイザーの坂本百合さんにお越しいただき、熊取でのこれまでの活動内容などお話していただきました。
アンケート
1)やさしい花を観ての感想をお書きください。
・胸の痛むドラマでした。皆、全力で子育てをしていてもそれぞれの事情で思うようにならないことがたくさんあって他人事とは思えませんでした。皆が気軽に助けあえる世の中になればいいのにと思います。
・状況はまったく同じではないけれど、近いところがあり、少し自分を観てるような気持になり、心が苦しくなりました。
・周りはできてるのに・・・わたしだけ・・・と思うのは子育てをしているとみんな同じなんだなと思った。救ってもらいたい側、救いたい側、どちらにもなりえるので自分なら・・・と考える機会になった。
・虐待したくてしてるんじゃない、というのをこのドラマからも強く感じました。その気持ちをわかって関わっていくことが大事なんだろうなと思います。「がんばってるね、お母さん・・・」を優花さんに話していたセリフ・・・大事やなと思いました。
・若くして出産して、1人で子育てして、自分とは違う環境で、自分は恵まれていると感じました。
・ひとりでがんばっているママに、もう少しまわりに甘えても良いよと言ってあげたいです。また、となりの人のようには私はできないなあと思いました。少しは手助けがしたいなとは思います。
2)ワークで振り返りましたが「自分でできること」があればお書きください。
・まずは、出会う人にあいさつ、声かけからはじめたいと思います。
・もし助けを求められる立場だったらできる範囲でしてあげられることをしたい。話を聞くだけでも。自分がいっぱいいっぱいなら、なるだけ外に出ようと思う。
・SOSを出すことは自分も子どもも救うことになる。
・今、子育てに悩んでいる人たちの大変な気持ちを少しでも共有していけるようしたいです。
・挨拶する。話しやすい雰囲気を作る。手伝う事まではできないかもしれないけど、一緒に情報取集はできると思います。
・ホームビジターになっボランティアをしてみたい。
3)ホームスタートの説明を聞いて、利用しようと思いました?
・タイミングが合いさえすれば。
・利用をしたいと思っていたが、”私がいる時に”と思っていましたが、入院中にパパと子どもが家にいる時に利用する選択もあるんだと視野が広がった。
・子育てに困っている人たちに知らせていこうと思います。
・自分は、利用してはいけない環境にいると思っていたので、利用できるならしたいです。義理の両親が近くにいるので、頼れる人がいると利用してはいけないと思っていました。見ず知らずの大人とお話したかった。)
4)ホームスタートのビジター養成講座に参加したいと思いましたか?
・参加したいと思いますが、時間的に難しいです。
・現実的にはむずかしいのと、自分が必要以上に抱え込むので、気持ちが入りすぎてしまうと思う・・・。
・自分自身が育児を終えて、たくさんのママさんと出会い、いろんな思いを知り子どもが小学生になった頃にビジター研修を受けたい。 自分が感じた思いを忘れてしまわないうちに関わっていきたい。
・子育てが落ち着いたら参加して、誰かの助けになりたいです。
・今度の講座に参加したいです。
以上。アンケートでも書かれていたことですが、皆さん、とても気になるがどうしたらいいのか・・・などでした。
そうなんです!みなさんが優花さんに関心を持つことが大事で、無関心程、怖いものはありません。
このドラマの脚本を書かれた安田真奈さんがあるセミナーでお話しをしていました。
お伝えしたいこと4つ
○虐待をしたくて子どもを産む親はいない
○虐待から子どもだけでなく親も救ってほしい
○子育てを見張るのではなく見守ってほしい
この講座でいろんな課題が見えてきました。
それならば一緒に力を合わせて今後、取り組むことができればと願っています。
子どもの育ちを支えるのは私たちおとなです。その子どもを育てている保護者にとって、小さな悩みも一人で抱えてしまうことで、大きな悩みにになってしまうことは、誰でも起こりうることです。その予防として様々な支援が必要となっています。その一つとしてホームスタートが地域へ拡がるよう活動していきます。
ビジター養成講座の日程はコチラをclickHS説明会チラシ
ご参加お待ちしています。